Satoshi Nakamoto Fan Club

ビットコインが好きです。

ビットコインという革命


「現代の苦悩 ー社会的孤立、人間性の喪失、構造不在、無意味感などー は未来の暗示ではなく、単に過去の崩壊から来る症状にすぎない」
-アルビン・トフラー 『第三の波』

大きなシステムを、大きいが故に疑わない人がいる。しかし、歴史を見れば明らかなように、大きなシステムは、大きいが故に間違う。

今の社会システムの大半は、国の端から端までコミュニケートするのに数日間かかった時代を前提として造り上げられた。経済構造然り、議会制民主主義然り。これらシステムは大きいが故に変化できず、すでにテクノロジーによって解決された問題の上に形骸化して残っている。いま、世の中を覆っている閉塞感の根底にあるのは、不景気でも、少子化でも、外交問題でもなく、この形骸化したシステムの機能不全である。

失われた20年とともに育った僕達は、生まれた時から、自分たちがクソみたいな時代に生まれたと言い聞かされてきた。テレビをつければ政治家が「日本を取り戻す」と叫び、そのことが違和感なく受け入れられている。社会が進化してないがゆえに抱える問題を、退化することによって解決できると本気で信じている人々が世の中を動かしている。

いま、ひとつの革命が起ころうとしている。停滞し、硬直してしまった社会システムを洗い流す、静かで、平和な革命だ。

未来学者のアルビン・トフラーは、1980年に著した「第三の波」のなかで、人類が経験したパラダイムシフトを二つの波に例えた。第一の波は農業革命。狩猟採集社会を洗い流し、絶対的な王が支配する社会をもたらした。第二の波は産業革命。官僚機構と巨大企業が支配する社会体制をもたらした。トフラーは、次の波は情報革命であるとし、産業社会のなかで極度に集中した富と権力、及び権力を支えるために生み出された画一的な価値観が、分散化し多様化すると予言した。

ブロックチェインという最後のピースによって完成された情報革命は、いま、第三の波として社会の中枢に到達しようとしている。そしてその先には、水平で、透明で、点と点が流動的につながる世界が広がっている。

未来は明るいし、これからが面白い。